アメリカ【デザイナーフーズ計画】のフードピラミッドとは?
アメリカに来てすぐの頃、病院のギフトショップで1冊の本を購入しました。
『Designer Foods Project』(ディザイナ・フーズ・プロジェクト)、日本では「デザイナーフーズ計画」とされている内容についての本です。
今は違いますが、この田舎で当時は、日本の一般的な新鮮食材を手に入れることがなかなか困難でした。
そのため料理好きな私は、こちらの食材と健康について調べてみたいと、その本を手にしたのでした。
今でも持っていますが、恥ずかしながら、この1冊を読むまでデザイナーフーズ計画について完全に無知でした。
フードピラミッドで有名なデザイナーフーズ計画が中止の理由
1990年代にアメリカ国立がん研究所『National Cancer Institute(NCI)』が、がん予防のために高額予算にて始めた計画です。
がん予防に効果的な、天然食材が持つファイトケミカルの特定から、加工食品へプラスすることが目的でした。
残念ながら、がん予防に有効的な食品を発表後、予算不足を理由にこの計画は中止となっています。
中止になっていなければ、現在の加工食品はさらに健康的な向上を遂げていたかも?とも感じます。
そして、随分と昔の計画ではあるものの、現在も我が家の常備食材は、発表されたフードピラミッドをベースにしています。
アメリカ国立がん研究所はがん予防食品に【にんにく】を発表
NCIは、がん予防に最も有効的な食品として「にんにく」を発表しています。
においが気になることから、にんにくを避けている人も多いことでしょう。
にんにくといえば、世界最古の農産物の1つであり、昔から治療薬としても利用されています。
がん予防の他にも、滋養強壮や免疫力を高める効果、糖尿病など生活習慣病の軽減・改善などが期待されるとのこと。
ぜひとも常備野菜の1つとしておすすめですね。
デザイナーフーズのピラミッドではにんにくやキャベツ等がトップ
デザイナーフーズによるがん予防を目的としたフード・ピラミッドでは、トップから順に、以下のような食品が選定されています。
●1段目…にんにく、キャベツ、リコリス(甘草)、大豆、生姜、人参、セロリ、パースニップ
●2段目…たまねぎ、お茶、ターメリック(ウコン)、玄米、全粒小麦、フラックス(亜麻)、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、トマト、ナス、ピーマン、ブロッコリ、カリフラワー、ブラッセルスプラウト(芽キャベツ)
●3段目…マスクメロン、バジル、タラゴン、オーツ(カラスムギ)、ミント(ハッカ)、オレガノ、きゅうり、タイム、浅葱、ローズマリー、セイジ、じゃがいも、バーリー(大麦) ベリー類
ただし、あくまでも「がん予防に効果的な食品」ということであり、既にがん治療を行っている人には微妙なピラミッドかもしれません。
私は医者ではないので詳しくはわかりませんが、がんの種別によっても、摂取を控えたほうが良い食品や栄養素があるのではないでしょうか。
また、この食品ばかりを食べていればいいというわけでもありませんよね。
やはり、栄養素の吸収率を高めること、個人の体調のことなども考え、適度な運動と適した食品をバランス良く摂ることが第一でしょう。
マイプレートやフードピラミッドの日本版も参考にしたい!
がん予防に効果的なフードピラミッドだけではなく、『アメリカ農務省(USDA)』が発表したフードピラミッドもありました。
ただし様々な問題から、現在は『MyPlate(マイプレート)』として、ヘルシーな食生活について、レシピなども紹介されています。
日本の農林水産省でも、『食事バランスガイド』をUPしています。
ぜひ参考にして、さらなる健康的な食習慣を目指したいですね。
■参考サイト:農林水産省~「食事バランスガイド」について
■参考サイト:農林水産省~他の国ではどんなフードガイドを用いているの?
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