アメリカで【オンライン診療】サービスが便利!そのシステムとは?
コロナ以前から『オンライン診療』をスタートさせていたアメリカ。
我が家が利用している病院でも、早くからオンライン診療をしていたものの、利用者はあまりいなかったとか。
ですが2020年のパンデミックにより、アメリカ全土でオンライン診療の利用者が急激に増加しました。
今回は、一般的になってきたオンライン診療について、ご紹介していきます。


アメリカでオンライン診療の普及率・利用率がコロナ時期にアップ
2020年は私のように、コロナの感染リスクを考えるあまり、病院へ行きづらくなった人も増えました。
そこで注目されたオンライン診療/医療、遠隔診療/医療ですが、英語では一般的にTelemedicineやVirtual Careなどと呼ばれています。
※他、Telehealth、Digital Medicine、E-health、M-health、Telemedicareなど。
ただし、定義としては以下のように少々違いがあります。
●Telemedicine
ライブ・ビデオやオーディオ、インスタント・メッセージなどオンライン医療のプラットフォーム利用にて、患者の状態を診断し、適切な医療アドバイスを行います(遠隔医療)。
携帯やタブレットなどでのアプリも提供されており、ますます利用しやすくなっています。
●Virtual care
ヘルスケア・プロバイダーと患者が、ライブ・ビデオやオーディオ、インスタント・メッセージを使用して、患者の治療などをリモートで行う全般的な言葉。
時に、訪問診療や術後のヴァイタル・チェック、診断に関する質疑応答、治療方法などについても含まれます。
患者とドクターがディジタル・ツールを使い、リアルタイムでコミュニケイションを図る、幅広い用語とされています。


さて、広大なアメリカでは、自宅~病院に車で30分以上という人が多く、特に高齢者や小さな子供がいる人達には、定期的な通院が大きなネックとなっています。
現在アメリカのネット環境利用者は90%以上であり、それまでの時間や手間を省ける上、コロナの感染リスクも低めのオンライン診療は、多くの人が利用するようになりました。


パンデミックで即座に診療を無料提供!米Telemedicineサービス
アメリカ全土でコロナの感染予防を重視し始めた2020年3月より約1ヶ月間、多くのビジネスが影響を受け、2,200万人もの人々が失業。


当時アメリカでは、労働者の約49%が雇い主を通じ加入した健康保険を利用していたため、失業と同時に健康管理が困難となるケースが多々。
そのため、『CareClix』や『Callondoc』など、パンデミック中に無料のオンライン診療や割引検診などの提供を率先したTelemedicineが増えました。


パンデミック中、即座に無料のオンライン診療を提供した上、現在も処方箋の割引や24時間体制、自宅への医療ディバイスや処方薬の配達など、様々なサービスを充実させているオンライン診療会社を挙げておきます。
気になる方はぜひ、それぞれの特徴や登録料など、各サイトにてチェックしてみて下さい(対応地域も要チェック)。
●Ro
日本人医師による日本語でのオンライン医療相談などを必要とする方には、以下のサイトをおすすめします。
50ドルの医療健康相談。北米の日本人医師がオンラインで対応します。 | メドリート オンライン診療、医療サポート (medreat.com)

オンライン診療が必要な人や受ける準備・システムについて
オンライン診療が役立つ人として、
▶自宅~病院が長距離。
▶移動や時間に制限がある。
▶仕事や学校、自宅から離れられない状況にある。
などが挙げられます。
オンライン診療に必要なツールは、繋がりが良いネット環境はもちろんのこと、スマートフォンやPCなど。
そして、加入保険のカード(※保険プランを要チェック)、処方薬や常備薬、症状や質問を書き留めたメモなども用意しておきましょう。
既に定期的な治療を必要としている人、登録しているTelemedicine会社やプライマリーケアドクターの診療所・病院によっては、他にも準備しておくものがあるかもしれません。
事前に確認をしておきましょう。
患者は、ユーザー名とパスワードによるセキュリティで、ドクターやナースとのメール送受信、処方箋や予約についての設定などが行えます。
また、最終的にはクリニックへ行く可能性が高いことも、意識しておくほうがいいですね。


ちなみに私が通っている病院は、サイトにて患者がアカウント登録できる前…15年近く前かな、何もかもを電話で行っていました。
そのため当時は、プライバシー重視のため、仕事中の私に代わり夫が電話を受けても、私の承認なしでは伝達してもらえず(涙)。
今ではアプリ利用で、検査によっては結果もその日に専門医から、その翌日か遅くても2日後には、プライマリーケアドクターから詳細や私の体調に合わせた今後のケアなどについて、メールを届けて頂けます。
何か問題があっても、仕事中にメールやインスタント・メッセージなどですぐにナースかプライマリーケアドクターと連絡が取れ、とても便利。
オンライン診療はまだ利用したことがありませんが、移動手段がない場合や動けなくなった時などのことを想定し、アプリにすぐ繋げられるようスマホは持ち歩いておきたいと思っています。
※我が家の保険では、オンライン診療が保険適用内ですが、一部の人には保険適用外となっていました。
利用している病院にてオンライン診療を受ける前に、加入中の保険をチェックしておいたほうがいいですね。


オンライン診療・遠隔医療を受けるメリット・デメリット
オンライン診療・遠隔医療では、ドクターに直面していなくても、様々なチェックを可能としています。
例えば、長期に渡る病を抱えている場合、家庭用の測定器による血圧値や血糖値などを共有して、ドクターからアドバイスを受けることも可能です。
また、顔に痛みがあるとしたら、その原因究明のために部位を押すなどのプロセスを説明してもらえます。
ですが体調によっては、細胞や血液など採取による検査、治療のための注射など、ドクターとの対面が必要というケースもあるもの。
さらに、外科医が遠隔医療にて患者の治癒状態を確認することは可能ですが、オンラインでの手術は不可能。
場合によっては当然、対面による診療が重要ですね。
2022年『Amwell』などアメリカのおすすめオンライン診療会社
2022年2月現在でおすすめとされているTelemedicine会社をご紹介しておきます。
ご興味がある方は、サイトをチェックしてみて下さい。
プライマリ・ケアに加え一般医療、メンタルヘルスなど。
ドクターは24時間無休対応、30以上の言語にてサービス提供がされています。
不妊治療、出産、育児、産後ケアなど女性における健康が専門。
30もの言語でサービス提供、旅行中の人にも嬉しい、世界中での利用が可能です。
80以上もの専門分野にて、ドクターはトータルで3,500人以上。
196カ国で患者へのサポートを行っており旅行者にも最適、スピーディな対応でセカンドオピニオンなどサービスも充実。
処方箋が必要であるLGBTQIAとそのコミュニティの医療を専門としています(勃起不全やホルモン治療なども含む)。
ただし、まだ新しい会社ということもあり、2022年2月現在で33州に対応しているとのこと。
一般医療や皮膚科、精神医学などを専門としていて、経験豊富なドクター&スタッフによる24時間対応。
特にドクターは、平均して医療業界に15年の実践あり。
一般医療や治療、女性専門、小児科などに加え、緊急医療にも対応しています。
多様なサービス、スピーディで信頼性が高く、アプリの利便性も高く評価されています。

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