アメリカの伝統工芸品【ナンタケットバスケット】に魅せられる!
手作り大好きの私は、アメリカに来てすぐの頃、ご近所さんに誘われて『バスケット教室』へしばらく通いました。
その時に、上級クラスとして『ナンタケットバスケット』クラスがあり、かなり羨ましかったことを覚えています。
今回は、そんなナンタケットバスケットについて、ご紹介します。
ナンタケット島~美しい技法によるナンタケットバスケットの歴史
アメリカで有名なナンタケットバスケットの誕生地は、マサチューセッツ州のケープコッドより南へ30マイルほどに位置する小さな島、『ナンタケット島』です。
その昔、ナンタケット島では、捕鯨が栄えていた時代がありました。
ナンタケットバスケットは、長期に渡る捕鯨船にて、鯨の油を入れる樽の周囲に籐で編んだことが始まりとされています。
また、電気のない時代に灯台がなかったナンタケット島は、船の事故を防止するため、灯台船(Lightship)を利用していました。
そして、灯台船の長時間シフトでナンタケットバスケットが作られていたことから、『Nantucket Lightship Basket』という正式名になっているようです。
詳しい歴史については、Nantucket Lightship Basket Museumのサイト(History of Baskets | Nantucket Lightship Basket Museum)にも紹介されているので、ぜひご覧下さい。
世界一美しい籠として人気のナンタケットバスケットは、トラディショナルにこだわった細やかな手作業と、整ったシメントリーの立体感が特徴的です。
ナンタケットバスケットは世界中のセレブにも愛される籠
ナンタケットバスケットといえば、オードリー・ヘップバーンが愛用していたことでも有名ですね。
もちろん、他にも多くのセレブに愛されている籠であり、エリザベス女王にも献上されたとか。
社交界にも認められた籠というだけあり、その美しさはどのシーンでも活かされます。
アンティーク好きにはたまらない!ナンタケットバスケットのクリール
以前に、ロンガバーガーの籠をご紹介しましたが、どちらかといえばロンガバーガーは愛らしさがある籠というイメージが強くあります。
対してナンタケットバスケットは、まさに伝統的でシックなイメージが特徴的といえるのではないでしょうか。
ですがナンタケットバスケットも、地元では昔から野菜の収納など普段使いに使われているようです。
ですが実際には、アンティークのナンタケットバスケットは、アメリカでかなりの値段で取引されることが多いのです。
夫の親戚にアンティーク好きの人がいて、彼女の家はプリミティヴなアメリカンカントリーで統一されており、壁にはナンタケットバスケットが数個飾られています。
その1つは、ナンタケットバスケットの中でも人気の、革紐がついた釣り用の魚籠、クリールなのですが、少し破れた箇所があります。
プリミティヴタイプを好む人の中には、少し壊れていたり歪になっていたりするアンティークがお気に入りだとか。
確かに年季が入った、まさに情緒的なアンティークで、さり気なく壁かかっている姿も古き良き時代のアメリカを想像させてくれるようです。
興味がある方は『日本ナンタケットバスケット協会』サイトへ
今回始めて知りましたが、『日本ナンタケットバスケット協会』(New England Nantucket Basket Association (nantucketbasket-nenba.com))があるそうですね。
展示会のご案内などもサイトでされているようなので、興味がおありの方は、ぜひチェックしてみて下さい。
サイトは、日本語、英語でご覧頂けます。
日本全国各地、アメリカなどナンタケットバスケットの手作り教室も紹介されています。
私は、こちらで購入したナンタケットバスケットの本を数冊持っていて、いつか手作りしたいと思いつつ…まだ実践できていません。
できればナンタケット島へ、まずは行ってみたいものです。
アメリカの【Electronic-message sign(道路情報板)】に注目
コメント