アメリカで住宅のドアが日本とは開き方が違う?扉について解説
我が家が日本に行くと、特に外国人の夫は日本の玄関扉になかなか馴染めません。
日本の扉は外開きが多々なのに対し、欧米では内開きが一般的です。
外開きのほうが、内側に利用できるスペースが確保できるので、私としては日本の外開き扉が好きなのは事実。
ですが、やはり銃社会で犯罪率が高いアメリカに住むようになると、内開き扉の必要性に納得しました。
アメリカの家で玄関ドアなど内側に開く理由にセーフティ対策
現在の家に引っ越した際に、地下室へ続く扉を外開きに変えたいと夫に尋ねたことがありました。
ですが、我が家の地下室に屋外へ繋がる扉もあるため、侵入者から身を守るために扉は内開きであるべき、と大反対され。
アメリカでは、外からの攻撃予防として、「引く力」よりも強い「押す力」を利用するため、屋内側へ開く扉であることが一般的になっています。
また、ホラー映画などでもよく目にするように、逃げ込んだ部屋の扉を、家具といった重いものを使ってさらに強く塞ぐことも可能です。
私達は、犯罪がかなり少なめの田舎地域に住んでいますが、それでも安全対策のために扉は絶対に内開きであるべきとのこと。
アメリカはやはり犯罪率高めですから、都会に住んでいる場合には、特に内開きの高い必要性を感じますね。
アメリカは玄関(フォイア)が広い&必要がない場合も多い
また、アメリカは基本的に家の中でも靴を履いたままですから、日本のように靴の置き場を必要としない家が多いもの。
しかも、靴についた泥を玄関前(屋外側)のマット上で落としてもらうためにも、内開きが便利なのですよね。
そして、玄関内側が広い家も多く、靴を脱ぐ場合でも扉に当たらない場所を確保しやすいのです。
外開きでなくても問題がなく、とにかく安全面第一を理由に、内開きの扉がほとんどなのでしょう。
ちなみに我が家は、誰もが外靴のまま家の中を歩き回るのを嫌がり、日本的に屋内で靴を履かない習慣になっています。
日本人の私としては有り難い限りですが、ゲストに説明することが毎回億劫ではあります(笑)。
日本で玄関扉など外開きの理由にも納得!
日本で外開きの扉が多い理由に、やはり玄関で靴を脱ぐ/置くためのスペースを確保することが挙げられますね。
また、日本は他国に比べて雨が多い島国であることから、内開きであれば濡れたドアから屋内に水が入るため、その予防とも聞きます。
トイレの扉も、救助のしやすさを考え、外開きが一般的だそうですね。
ですが、ホテルなど大きな建物、公共施設などでは、緊急時で避難経路をスムーズに利用するため、内開きのところが多いそうです。
また、雪国でも積雪で扉が開けられなくなることを考え、内開きとなっている住宅などもあるとか。
扉の内開き/外開きには、正解はないということですね。
アメリカにも引き戸あり!ドアに関して法律もチェックしよう
かなり以前のことですが、我が家のバスルームをリノヴェイションする際に、夫の友人(大工)が手伝いに来てくれました。
大工の友人に、私が描いたアイディアを見せたところ、何箇所か違法、あるいは規格外のためコストがかかりすぎるということで却下され(涙)。
違法の1つは、バスルームの扉を引き戸(スライディングドア)にすることでした。
アメリカの州や地域の法律はよく変更されるため、今はどうなのかわかりませんが、その当時は我が地域でバスルームの扉を引き戸にしてはいけなかったとか。
ちょっとしたことですが、リノヴェイションも法律をチェックしておかなければと感じた瞬間でした。
ちなみに、アメリカの引き戸は日本のような下にレールがある引き戸よりも、上にレールがついた引き戸が一般的です。
スライディングバーンドア(納屋の扉)とも呼ばれていて、2枚扉のフレンチスタイルもあり、見た目重視のドアも多くあります。
私が密かにいずれリヴィングルームに取り付けたいと願っている、お気に入りの扉でもあります。
願いはなかなか叶いませんが(笑)。
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