普及率高め!アメリカで家を買うなら【ベースメント/地下室】は要チェック
我が家はアメリカの田舎地域にありますが、現在の家を買うのに、「安全性高めの地下室」があることも条件に入れていました。
日本の一般的な家は地下室が主流ではないことから、日本人にとっては地下室の重要性は高くはないはず。
ですが、アメリカでは様々な意味で地下室が必要になることもあるのです。
アメリカでは地域により地下室が必要な場合あり!
アメリカで、冷暖房システムが十分でなかった昔の家は、そのシステムを補うために地下室が必要でした。
ですから、古い家ほど地下室が多くあるものですよね。
我が家の地下室も一部が大きなグラウンドセラー(地中の蔵、穴蔵)になっており、昔は貯蔵庫として使われていたそうです。
現在の家は、冷蔵庫や冷凍庫、床暖房など冷暖房システムもしっかりとしているため、貯蔵庫としての地下室はそれほど必要ないかもしれません。
ですがアメリカは地域によって、様々な災害の標的となることが多々。
特に近年は、これまで被害が聞かれなかった地域にも、竜巻警報が入るようになっています。
シェルターとして、地下室が必要となる時もあるものです。
また北部であれば、凍結から守るため地下室に暖房システムを設置、そこから全部屋に暖房用のパイプを通すところがほとんどですね。
Finished or Unfinished~アメリカの地下室は被害も多め
家を購入する場合にチェックしたい地下室では、
●Finished Basement…完全に部屋として作られた状態
●Unfinished Basement…ほぼファウンデイションのままという状態
の2種類があります。
選び方は好みによりますが、我が家の場合、最初の家は半地下(半分が地上、半分が地下)かつFinished状態の地下室でした。
小さな窓付きで明るく、バスルームやランドリールーム、パントリー、寝室などがあり、便利だったことは確か。
現在の家の地下室はUnfinished状態で、パイプや配線などがむき出しです。
ただし、我が家は古い家であり、修繕が必要な箇所が多くあります。
地下室のパイプや配線などが壁から出ていることから、修繕やチェックがしやすく助かっています。
また夫の友人宅では、地下室にカーペットを敷きジムとしてFinished状態にした3日後、洪水により全てが水浸しとなる被害がありました。
別のお宅では、地下室のコンクリート壁に亀裂が入り、雨になる度に水が滲み出てくるトラブルがあり、壁を壊さなくてはいけなかったことも。
地下室の造りによっても何があるかわからないため、Unfinished状態が良いケースもあります。
とはいえ、Unfinishedの地下室では、健康被害リスクを高める素材の断熱材がむき出し状態の場合もあります。
適切にシールドされていない断熱材から、肌や肺などに危険が及ぶこともあり、注意が必要です。
ピアノ等楽器の防音室に最適の地下室!ただし換気や除湿に要注意
夫の友人の1人は、趣味でバンドをしていることから、地下室を防音にして楽器を設置し、練習室としているようです。
周囲に迷惑がかからず気に入っているようですが、彼の地下室は完全に地中にあり、窓や外への扉もないことから、換気がしづらいという難があります。
そのため、時期によっては除湿機を数台利用しているそうです。
地下室は、ファウンデイションや上階を守るためにも、換気や除湿に注意して、衛生的にしておきたいですよね。
日本で地下室が少ない理由は湿度?地下室は湿度高め
日本に地下室ありの家が少ない理由には、やはり湿度の高さが挙げられるのではないでしょうか。
私が日本にいた間、1軒だけ地下室がある家に招かれたことがあります。
梅雨の時期がとにかく大変とおっしゃっていました。
我が家の地域も、日本のような高湿度の時期がないにも関わらず、夏は地下室の湿度が高く感じるため、除湿機や窓の換気用ファンを利用しています。
ですがやはり、あれば便利な地下室。
物置にも十分ですし、これから家を購入する人には、条件の1つに加えることも考えてみて下さい。
また、地下室がない家を見つけた場合にも、地域や州の地下室における法律、敷地の土壌や家の構造など、将来的に地下室を増築できる状態の家・敷地であるかどうかもチェックしておくことをおすすめします。
ちなみに、夫の友人夫婦は小さな家を購入した後に、その家を持ち上げ、下に地下室を作っていました。
パンデミック後は、彼らの地下室が水や缶詰、トイレットペーパーなどの大きなストックルームとして活躍しているそうです。
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