偉大で不誠実?アメリカの祝日【マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デイ】

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偉大で不誠実?アメリカの祝日【マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デイ】

アメリカで1月といえば、『Martin Luther King Jr. Day』(またはMLK Day)という国民の祝日があります。

キング牧師の誕生日、1月15日に近い第3月曜日に設定されていて、2022年は1月17日

国民の祝日ですから、全米で銀行など多くがお休みとなりますが、夫の勤務先同様、サービス業でなくとも通常通りのところもあります。

ということで今回は、国民の祝日にもなった偉大なアメリカ人、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアMartin Luther King Jr. – Wikipedia)とその祝日などについてご紹介していきます。

国民の祝日になったMartin Luther King Jr.の功績について

アメリカでは、1863年1月1日にエイブラハム・リンカーンが奴隷解放宣言、1865年にようやく全奴隷が解放となっています(Slavery in the United States – Wikipedia)。

とはいえ、当然ながら人種差別がなくなったわけではなく、キング牧師は子供の頃から人種の違いを強く感じていきます。

そして1955年アラバマ州モンゴメリーのバス内にて、白人に席を譲らなかったRosa Parksの逮捕をきっかけに、キング牧師は『モンゴメリー・バス・ボイコット』を起こします(Rosa Parks – Wikipedia)。

このボイコットが、牧師を続けつつ全国で非暴力のCivil Rights(公民権/平等権)運動をリードすることに繋がります。

その後の1963年8月に、キング牧師による有名な『I Have a Dream』スピーチが、リンカーン記念館前にて行われ、20万人以上もの支持者を響かせました。

●キング牧師の演説1…I Have a Dream speech by Martin Luther King .Jr HD (subtitled) – YouTube

とうとうその翌年、1964年Civil Rights Act(公民権法)が制定されることになります。

キング牧師は不誠実?キング牧師の死後に判明したこと

以降はベトナム反戦運動にも関わりを持つキング牧師ですが、反論する人も当然少なくはありませんでした。

そして1968年4月、テネシー州での演説後に、モーテルにてJames Earl RayJames Earl Ray – Wikipedia)という白人男性の銃撃により、キング牧師は39歳で帰らぬ人となります。

●キング牧師の演説2…Martin Luther King Speaks! “I’ve Been to the Mountaintop” (Full) – YouTube

いかなる人も平等である」として公民権の活動家を続けたキング牧師。

ですがその功績の裏で、偽善者であったという記録が死後に公表されていますね。

学生時代に知り合った女性と結婚、子供4人に恵まれたキング牧師は、かなり複数の女性と不適切な関係を持っていたとか。

私は歴史本が好きで、キング牧師の詳細については、数年前に読みましたが、このような裏があったことには、相当ショックを受けました(涙)。

とはいえ、彼が積極的に公民権運動を行っていたことは事実であり、偉大な功績といえます。

以下の記事でもキング牧師について書かれていますので、ご参考にどうぞ。

Does Martin Luther King Jr.’s Alleged Hypocrisy Outweigh His Contribution To The Civil Rights Movement? – Affinity Magazine

また、FBIがキング牧師を滞在先で長らく盗聴・記録していたそうで、キング牧師は生前、FBIから脅迫されていたことも判明しています。

その数年後に暗殺事件が起きますが、国外逃亡までした犯人の男性は、犯行の動機や国外逃亡の資金源などを明かしていなかったとか。

どこの国でもTOPになると暗殺事件が起きることがありますが、その裏で何らかの強力な繋がりもあったりして、真実の解明が困難となることも多々ですよね…(怖)。

まさしく、「事実は小説よりも奇なり」というところ。

心に留めておきたい!キング牧師の名言

キング牧師の名言は多くありますが、私が好きな1つをご紹介します。

Take the first step in faith. You don’t have to see the whole staircase, just take the first step.” - Martin Luther King Jr.

意訳としては、

どのような結果になるのか、何が待ち受けているのか、わからなくてもいい、とにかく疑いなく最初の一歩を踏み出しなさい

という感じですね。

新しいことを始めるのに、怖気づいてしまうこともありますが、できることから日々進めていくことが大切と改めて思わされる言葉です。

信念に背いて一歩も踏み出さなければ、結果どころか何にも繋がらないですものね。

Martin Luther King Jr. Dayに訪ねたい場所

アメリカには、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアにまつわるスポットが多くあります。

中でも、ワシントンDCにあるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア・メモリアルは有名ですね。

Martin Luther King, Jr. Memorial (U.S. National Park Service) (nps.gov)

我が家も何度か訪ねたことがあります。

他州でも、キング牧師の生家、国立公園、公民権運動に関連する博物館などがあり、祝日に訪ねたいおすすめスポットといえます。

もちろん、インドやガーナなど他国のスポットも必見です。

以下でもご紹介されているので、ぜひご覧下さい。

10 places to visit that shaped Martin Luther King Jr.’s march in history | CNN Travel

ちなみに、シットコム好きの私がおすすめの『Black-ish』にて、Martin Luther King Jr. Dayをテーマにしたエピソードがあります。

black-ish – Sneak Peek from “Martin Luther Skiing Day” – YouTube

黒人種としての誇りを高く持つ男性とその一家の生活を、コメディタッチで描いているシットコムです。

この一家は、スキーに行くという、主による独自のMartin Luther King Jr. Dayを過ごしていて、そのエピソードのタイトルが、『Martin Luther SKiing Day』。

KingとスキーのSkiingをかけています(笑)。

なかなか洒落た過ごし方だと思った私です。

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