気をつけて!アメリカで【I love you】を言うタイミング
感情表現の豊かさや、映画・ドラマなどから、アメリカを含め英語圏の人たちは、「“I love you”をよく使っている」と思われがち。
ですが実際には、家族・パートナー間以外で“I love you”と伝えるタイミングを、とても慎重に見計らっている人がほとんどといえます。
特に、付き合い始めたばかりで相手へ“I love you”と言うタイミングを間違えると、その後の関係が一気に崩れることもあるため、注意が必要ですよね。
逆に、家族や大切な人には、チャンスがあれば常に伝えておきたい言葉といえます。
相手から“I love you”とまだ付き合ってない時に言われたら?
アメリカでは、デートに誘われ何度か会い、相性を確かめ合って初めて、恋人同士となることが一般的です。
「恋人になって下さい」と最初に言うよりも、会ううちに2人の会話で理解し合ったり、周囲の人に恋人として紹介されたりとしてこそ、Officialという場合がほとんどでしょう。
ただし、まだデート段階でロマンティックな関係でもない時に、相手が“I love you”と言ってきたなら、
●友達として尊敬の意味
●かなりの遊び人
といった可能性が大きいとも考えられ、注意しておきたいもの。
逆に、自ら言う場合にも、言うタイミングや言い方によっては、相手に誤解を与えることもあるため、十分に気をつけたいですよね。
“I love you”の重さと“Love you/ya!”の軽さ
私が大好きなシットコム『Seinfeld』で、メインキャラクターの1人が、「ガールフレンドに“I love you”と伝える計画」を友人達に話すエピソードがあります。
Seinfeld: George tries to say “I Love You” – YouTube
相手から同じように返してもらえるか自信もなく、“I love you”と言う行為がとても重大なことが窺えます。
事前のこういったストレスこそが、見境なくできるということではなく、“I love you”という言葉を尊厳した本来の愛情表現に感じますよね。
また、家族や親しい友人たちとの会話の最後に、“Love you/ya!”と軽く伝えることもあります。
家族愛・友愛としての言葉なのですが、時に重みを感じられない、慣れ親しんだ「会話の最後」を意味することもあります。
かなり以前、休みの日に私の上司(女性)から電話があり、仕事やプライベートなことで長話が続いた最後に、上司が「では明日ね、Love ya!」と言ったことがありました。
私以上に上司がびっくりしつつ、「もちろん、愛しているのだけれど、娘と話している気分になっていたから、流れでついLove yaと言ってしまったわ」と爆笑(笑)。
LOVEという言葉は、言い方/使い方によって重みが全く違うと改めて感じた瞬間でした(笑)。
これもまた、私が大好きなシットコム『The King of Queens』のエピソードですが、以下の動画をぜひご覧下さい。
King of Queens Saying I love you on the phone – YouTube
旦那さんと電話で話している奥さんが、会話の最後に“Love ya!”と言ったことに対し、旦那さんが、
「お互いの愛情は了解済みだし、電話の最後で“Love ya!”と自動的な言い方をするのをやめないか?」
と提案します。
奥さんもその提案に同意し、“Good bye”と電話を終えますが、旦那さんは奥さんにもう一度電話、「(重みのある言い方で)I love youって言いたかっただけ」と伝えます。
奥さんも、「(重みのある言い方で)And I love you, too(私も愛してる)」と伝えますが、結局その最後には2人共“Love ya!”と軽く言い合い、電話を終えるというオチになっています。
もちろん愛情はあるけれど、電話の最後に軽く“Love you/ya”と伝えることって、癖や「レベルアップしたgood bye」という感じでもあるのですよね。
家族やパートナーには毎日“I love you”と伝えておきたい理由
子供の頃、朝から父に怒りを持っていた私が、出勤前の父に「いってらっしゃい」と言わなかったことで、母にすごく叱られた記憶があります。
その経験から、今は家族を送り出す時に必ず笑顔で“Have a nice day, love you!”などと声をかけることを心がけています。
アメリカの多くの人も、会話の最後や出かける前など、その瞬間が最期となってしまったケースを考え、LOVEを伝えておく、とのこと。
最期かも、なんて考えたくはないですが、家族やパートナーへLOVEを伝えるタイミングは、常に重視しておきたいですね。
ちなみに、今は互いに遠く離れて暮らしている私と日本の両親ですが、昔ながらの日本人というのか、「愛してる」なんて恥ずかしすぎて全く言えません(笑)。
ですが、LINEや電話での最後に必ずお互いが言い合う「いつも有難う」という言葉が、日本語版“Love you/ya”になっている気がします。
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