アメリカで【転職】は当たり前?転職におけるアメリカでの考え方等

アメリカで【転職】は当たり前?転職におけるアメリカでの考え方等

アメリカ政府の方針もあり、Covid-19のワクチン未接種従業員を解雇する会社が増加中の現在。

夫の勤務先もその1つであり、解雇される前に転職を選ぶ同僚も少なくないようです。

とはいえ、ワクチン未接種者の転職先は難しいもので、元同僚の1人は資格があるにも関わらず、今は全く関係がない仕事に就いているとか。

一方でアメリカでは、「多くの帽子を被る」(wear many hats)というように、様々な職種を身につけることは利点という思考が強くあります。

そういう意味も含め、アメリカでの転職は、ポジティヴな考えでもあるのです。

アメリカで転職回数の平均は11回ほど!転職未経験者は少なめ

アメリカの労働法では、労働者と雇用主について、自由に退職あるいは解雇可能という『At-will employmentAt-will employment – Wikipedia)』が定められています。

ですから、望む転職も積極的に行なえるわけです。

そしてパンデミック以前の調査によれば、18~54歳の人で平均的な勤務先の数として12.4という結果が発表されています。

●参照:NUMBER OF JOBS, LABOR MARKET EXPERIENCE, MARITAL STATUS, AND HEALTH: RESULTS FROM A NATIONAL LONGITUDINAL SURVEY (bls.gov)

つまり平均転職回数は11.4ということ。

私が日本にいた頃は、同じ会社に長く勤めることが優良とされていましたが、そう考えると11回もの転職はなかなかなものですね。

ですが、その転職で広い知識、様々な資格や能力を得られることも事実です。

アメリカ転職エージェントや転職サイトなど転職の方法とは?

アメリカには転職サイトはもちろんのこと、転職エージェントも多くある上、企業が自社サイトなどで直接募集をかけていることもあります。

今はパンデミックのこともあり、希望する転職先が見つかりにくい現状かもしれません。

だからといって、「有名企業」や「好条件」などに飛びついてしまうと、後々ショックを受けることも。

例えば、地域により福利厚生が不十分の企業が多くあることも珍しくないのです。

決定前に、細やかな条件などを把握することが大切です。

転職に繋がる縁?転職を予定していなかった私と友人の転職

アメリカで私が最初の勤務先にいた頃、取引先の会社社長が何度か訪れていたことがあり、社長同士の間で私の転職が持ち上がりました。

取引先の社長は、私の仕事ぶりと暗算の早さを気に入ってくれたそうで(笑)、私の勤務先社長に「我社に」と頼んでくれたのです。

当時の勤務先で健康保険はなしでしたが、転職先でも健康保険はなし。

代わりに倍以上の時給と、日本への里帰り期間を2~3ヶ月/年としていつ休んでもOKという条件で雇って頂きました。

そして数年前のことですが、私の友人も、当時の勤務先だったレストランでとあるお客にとても親切な対応をしたことが転職に繋がりました。

そのお客は、地元で有名なホームセンターの社長だったのです。

レストランにて健康保険なしの時給とチップに頼っていた彼女は、現在その会社のセールス部門にて福利厚生付きの年俸で働いています。

実は、アメリカではこのような転職の方法も珍しくはありません。

学生時代のルームメイトや同じソーシャル・クラブのメンバーだった人、偶然助けた人などから転職のお話があることも。

先日、スーパーでかぼちゃを選んでいた私に、「あなたが選んだかぼちゃ、美味しそうだわ」と声をかけてきた見知らぬ女性がいました。

アメリカでは他人にも気さくに声をかける人が多いもの。

柔軟な社交性が様々な縁を結ぶこともあるのではないでしょうか。

他に転職方法様々!ただし転職先の条件には注意しよう

会社によっては、「従業員の紹介による転職」方法を採用しているところも多くあります。

人事が身元調査の手間を省けることが大きな利点になっています。

私の友人の旦那さんも、15年くらい前だったか、知り合い従業員の紹介により知り合いと同じ会社へ転職しました。

身元がしっかりしていることから、6ヶ月の試用期間中は健康保険がつかないものの、通常の3倍以上のお給料だったようです。

その間、子どもたちに「怪我を絶対にするな」と毎日言っていたとか(笑)。

試用期間後は保険がつきお給料が一気に減ったものの、友人が“Finally!(ようやく安心できる)と大きなため息まじりで私に言っていたことを覚えています(笑)。

アメリカは所得税・医療費がとても高額ですし、有給休暇など福利厚生がしっかりとしていることも、転職への条件に必ず含めることがおすすめですね。

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