アメリカの2月4日はスープの日!【National Homemade Soup Day】
アメリカでは、2月4日のセレブレイションの1つに『National Homemade Soup Day』が加えられています。
その名の通り、ホームメイド・スープの日ですね。
アメリカでは、Soup & Saladをメニューにしているレストランも多く、健康志向やダイエット目的などで具沢山スープを1食とする人も珍しくありません。
北米は特に、最も寒い時期である2月に温かいスープを味わうことで、身も心も穏やかになる、とのこと。
もちろん、2月が既に暖かい地域では、ガスパチョなどの冷製スープを楽しむのもいいですね。
アメリカの手作りチキンスープのレシピはボーンブロスから!
はるか昔(笑)、私がアメリカ留学中に風邪をひいた時のこと。
ホームステイ先のお料理好きホストマザーが、ホームメイドのチキンスープを作ってくれました。
鶏1羽に加え、様々な野菜とハーブから作る、まさに完全手作りのスープです。
アメリカでは昔から、風邪など体調が悪く食欲がない時に、チキンスープやチキンヌードルスープを出すことが一般的と、その当時に初めて知りました。
「おばあちゃんの知恵袋」的な感じですね。
鶏の骨を煮込んだボーンブロスには、ビタミン類、コラーゲンやミネラル、アミノ酸など栄養素が豊富に含まれています。
以来私も、ローストチキンの身をほぐした後には、残った骨と野菜などを煮込んでブロスをよく作ります。
ホストマザーが作ってくれたとても美味しいチキンブロスのスープには、かなわないかもしれないけれど(笑)。
そういえば、アメリカで今も再放送されている人気シットコム『Everybody Loves Raymond』でも、主人公の母親がチキンスープを作って看病をするエピソードがあります。
以下のTweetで動画が貼り付けされています。
また、少々過激に社会風刺をテーマにした大人のアニメ『South Park』では、SARSのエピソードで、
「SARSにかかった中流階級の白人種には、Campbell’s Chicken Noodle SoupとDayquil(液体の風邪薬)、Spriteが効く」
という皮肉っぽいシーンもありました。
以下に動画を貼り付けておきます。
Chicken Soup, Dayquil & Sprite – South Park (Video Clip) | South Park Studios US (cc.com)
クラムチャウダーや豆のスープ等アメリカで人気のスープを楽しもう!
世界には、多種多様なスープがありますよね。
スープでの食事療法は、これまでにも多くの研究で、健康における科学的な根拠が証明・発表されています。
具材次第で、栄養価もさらにアップし、ダイエットにも効果的とか。
①スープを毎日食事にした場合…What Happens If You Eat Soup Every Day — Eat This Not That
②健康的なスープと健康上のメリットについて…Is Soup Healthy? Ingredients, Benefits, and Different Types (healthline.com)
②のサイトでは、ポピュラーなスープの中でもヘルシーなものとして、以下が推奨されています。
▶トマトスープ…抗酸化作用が高いリコピンが豊富で、免疫システムなど健康へと良い影響を与えることがわかっています。
添加物や砂糖などが多く含まれた市販のものには要注意。
▶チキンヌードルスープ…アメリカでお気に入りスープとして有名であり、風邪の食事療法として最適。
チキンの高プロテインが、食欲促進や代謝アップに繋がる可能性大ですが、塩分高めの缶スープよりも手作りがおすすめ。
▶ボーンブロスがベースとなったスープ…既述通り、栄養価が高いブロスとして、改めて人気となっています。
ただし、個人的にはオーガニック肉・骨の利用がおすすめです。
一方で、ヘルシーさに欠けるスープのタイプとして、
▶塩分が高め
▶ヘビークリームやココナッツクリーム、チーズ、コーンスターチ、バターや小麦粉などによるとろみ付きのクリーム系
が挙げられています。
豆乳やオリーヴオイル、キヌア粉などを代用にすると、ヘルシーになりそうかも?
とはいえ、2月4日くらいは健康的な精神のために、人気のクラムチャウダーや豆のスープ、コーンスープなど、お好きなスープを楽しんではいかがでしょうか。
シットコム【Seinfeld】で有名になったNYCのSoup Naziとは?
スープといえば、アメリカで常にNo.1シットコムとして選ばれる『Seinfeld』のSoup Nazi(スープ・ナチ)を誰もが思い出すはず。
NYCを舞台に仲間たちの楽しい毎日を描いたSeinfeldは、現在も再放送されていて、我が家族も全員が大好きな番組です。
そして、NYCに実在するテイクアウト・スープの専門店オーナーをモデルにしたエピソード「Soup Nazi」は、大人気となりました。
番組でのオーナーは、その高圧的な接客態度から「スープ・ナチ」と呼ばれ、気に入らないお客には、“No soup for you!”(君にはスープなしだ!)と叫ぶ。
日本に里帰り中、TVで見た「お前に食わせるタンメンはねぇ!」みたいな(笑)。
以下の動画で、ぜひスープ・ナチのクリップをお楽しみ下さい。
The Best of The Soup Nazi – YouTube
ところで、実在するオーナーのAli Yeganeh(The Original Soupman – Wikipedia)は、番組のSeinfeld自体や、自身がエピソードで「スープ・ナチ」と呼ばれていることに憤慨していたそうです。
元々マンハッタンのお店も繁盛していたそうで、この番組でお店が人気になったと言われることも気に入らなかったとか。
ニュース番組CNNでのインタビューでも、激怒ながらお答えしていました。
●CNNでのインタビュー動画…Soup Nazi – YouTube
ですが実際に、このエピソードにより訪れるお客も多かったそうです。
残念ながら、その後事業拡大~破産を繰り返したようですが、2018年に、NYCのタイムズスクエアでThe Original Soupmanとしてお店がリオープンされたとか。
オーナーは違うかもしれませんが、次回NYCに行った時には、ぜひチェックしたいです。
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